メンバー
括弧内はパート、バーナード、ピーター、スティーブンはジョイ・ディヴィジョン、ニュー・オーダー両バンドでのパート

イアン・カーティス(vo)
イギリスが生んだもっとも陰鬱な詩人。
ジョイ・ディヴィジョンがあれだけの傑作を残せたのは、彼のおかげです。
デヴィット・ボウィやイギー・ポップ等のグラム・ロックから
クラフトワークやジョルジオ・モルダーといったジャーマン・テクノを聴いていたそうです。
バンドが駆け出しの頃に体や心に障害を持つ人のためのリハビリセンターで働いていたため、
そこにいる人たちから大きな影響を受けていたといいます。
(そんなところで働いているから・・・・・・。)
デビュー時から狂人的なパフォーマンスで注目を集めますが、
バンドを続けていくうちにパフォーマンスなのか、持病の癲癇なのかわからなくなります。
よく彼はカート・コバーンのように、狂っていると言われますが、
彼はドラッグをやらなかったし、頭もおかしくなっていませんでした。
羽目をはずすのが好きだったそうです。
歌詞も「狂人的だ」と見られる傾向がありますが、かなり暗い詞ではありますが、決して狂ってはいません。
「Closer」発売後に自殺。
持病の癲癇や、恋人と妻との関係が原因といわれています。
彼の遺した歌や曲は、現在も多くの人に影響を与えています。

バーナード・サムナー(g,key/vo,g等)
イギリスのクラブ・カルチャーを作った男。
イギリスが生んだ、ロック史上1、2を争う下手糞なギタリストで、
またトップ10には間違いなく入る音痴なシンガー。
性格は暗く、いじけています。
セックス・ピストルズのライヴを見て衝撃を受け、ピーターとスティッフ・キトゥンズを結成。
その後バンドはワルシャワ→ジョイ・ディヴィジョンへと発展。
しかしイアンが自殺したため、ジリアンを加えニュー・オーダーを結成します。
そして嫌々リード・シンガーになります。
歌自体は他のメンバーの方が上手いのですが、楽器との兼ね合いもあり、彼になりました。
最初はイアンを意識しまくりだったのですが、3rdシングル「Temptation」あたりから
泣ける歌詞にメランコリックなメロディを乗せる独特のカラーを出すようになります。
「ボノ(U2)もロバート・スミス(The Cure)も太りすぎ。
ああいう音楽をやるのにデブってたら全然凄みがなくなる」と
かなり的確なことを93〜4年頃のロキノンのインタビューで語っていたのですが、
最近はかなりデブってしまいました。
(人のことをあれだけ言っておいて・・・・・・。)
ライブが嫌いなようで、昔は「税金逃れに」ライブをしていたそうです。
ニュー・オーダーのほかにはスミスの天才ギタリスト、ジョニー・マーと結成した
ダンス・ユニット、エレクトロニックで活動しています。
まだ聴いてませんが(金がない)、この2人で悪いものができる訳がありません。
また、レーベル仲間のセクション25、ハッピー・マンデーズ等をプロデュースしたりと
プロデューサーとしても優秀です。

ピーター・フック(b/b,cho等)
バンド・サウンドの中心的な存在。
ベースを腰までぶら下げ、6弦ベースを多用し、高フレットを弾く
リード・ベース的なスタイルで世界中のベーシストに影響を与えました。
これはバーナードがギターが下手だったため、ソロプレイができなかったかららしいです。
結果的に、ジョイ・ディヴィジョンやニュー・オーダーのサウンドを
牽引するような役割を果たしています。
性格はバーナードと対照的で、単純バカワイルドな性格です。
でもバーナードとは仲がいいようです。
顔は結構おっさんくさいです。
おっさん臭いのに声はかなりか細いです。
ライブが大好きで、ニュー・オーダーがライブをやらなかった時期にリヴェンジを結成、
そのほかにはモナコといったバンドでプレイしていました。
最近はマニ(ストーン・ロージス、プライマル・スクリーム)、
アンディ・ルーク(ザ・スミス)とベーシスト3人で組んだユニットで
何かやらかそうとたくらんでいるようです。
プロデューサーとしても、ストーン・ロージス等をプロデュースしました。

スティーブン・モリス(dr/dr,key等)
バンドで最も演奏が上手く、性格も温厚ないい人。
バンドのメンバーが3人ともめちゃくちゃな性格なのに、彼だけはまともなようです。
メンバーが全員デブっても、彼だけやせています。
バンド内では権力はあまりなさそうです。
「ドラム・マシンになりたかった」と語っている通り、
リズムボックスのようなビートをたたきます。
マーティン・ハネットのプロデュースのおかげで、かなりリズムボックスっぽいです。
ニュー・オーダーではキーボードも担当。
一本指での演奏には正直ビビりました。
ジリアンがストリングスなどを担当するので、打撃音などを担当しています。
他の男2人の陰に隠れがちですが、彼がジョイ・ディヴィジョン、
ニュー・オーダーのリズムに与えた影響は大きいです。
ジリアンと結婚していて、ジ・アザー・トゥーという夫婦ユニットを作りました。

そのほか関係者
マーティン・ハネット(プロデューサー)
80年代を代表する名プロデューサー。
残音処理に独特のものがあります。
ファクトリーお抱えプロデューサーとして、ジョイ・ディヴィジョンのほかにも
ドゥルッティ・コラム、ア・サートゥン・レイシオ、セクション25、ニュー・オーダー等
レーベルを代表するバンドをプロデュース。
他にも1st発表前のU2のイギリスデビューシングル等もプロデュースしました。
かなりの変人だったらしいです。
ファクトリーの経営陣が、彼に音響設備を与えず
クラブ、ハシエンダを700万ポンドも使って建てたことに腹を立て
ファクトリーを離れました。
すでに故人ですが、彼の作品はどれも一聴の価値があります。

ジリアン・ギルバート(key,g等)
イアンの穴を埋める形でバンドに加入した女性。
女性であることと、メンバーと大して演奏力が変わらないことが加入の理由だそうです。
(いい加減すぎる)
ジョイ・ディヴィジョンのライブでも、腕を怪我していたイアンの代わりに
ギターを弾いたことが1回あります。
スティーブンの奥さんです。
ジ・アザー・トゥーではヴォーカルをやっています。
若い頃は綺麗なんですが化粧が濃く、今はデブなオバハンです。
次男が難病にかかっているため、現在はバンドを離れています。

トニー・ウィルソン(オーナー)
マンチェスターを代表するレーベル、ファクトリーのオーナー。
昼間は地元グラナダ・テレビで働きながらレーベルを経営していました。
母親の莫大な遺産を元手にファクトリーを設立。
しかし売ると3ポンドの赤字が出るニュー・オーダーのシングル、ブルー・マンデーを売ったり
(これはイギリス史上最も売れた12インチ・シングルとなりました)、
仕事のやたら遅い天才デザイナーに仕事をさせたり、
赤字ばっかり出すクラブ、ハシエンダを建設したり、
レーベルの経営がやばいときにでかいオフィスを建てたりと
経営者としてはまったくだめな人間だったようです。
しかしそんな金持ちの道楽的な姿勢が、イギリスのクラブ・カルチャーや、
後のマンチェスター・ムーヴメントにつながっていくことになります。
ア・サートゥン・レイシオのマネージメントやプロデュースも行っていました。

ピーター・サヴィル(デザイナー)
イギリスを代表する天才デザイナー。
ジョイ・ディヴィジョンや、ニュー・オーダーのレコードのジャケットをデザイン。
マンチェスター工科大学でタイポグラフィーを学び、
トニー・ウィルソンに認められてファクトリーのデザインを任されます。
しかし驚異的に仕事が遅く、ライブ当日にライブのチケットとポスターを持ってきたりしました。
(それをお土産として配るほうも配るほうですが)
さらには天才であるため、ニュー・オーダーの2nd、
「権力の美学」のジャケットの印刷に特色を追加したりと
ファクトリーの経営破綻にも一役買いました。
しかしジョイ・ディヴィジョンの2nd「クローサー」では
タイポグラフィーを1つのアートまで発展させ、
ニュー・オーダーの傑作シングル「ブルー・マンデー」では
当時まだ珍しかったフロッピー・ディスクをデザインに使用したりと
莫大な金を掛けまくっただけの仕事をしました。
レーベルの仕事以外ではヨージ・ヤマモトのポスターをデザインしたり、
ウィンドウズのソフト、フォトショップのフィルターを作ったりと
現在も精力的に活動しています。

ロブ・グレットン(マネージャー、プロデューサー)
ジョイ・ディヴィジョンのマネージャー。
セックス・ピストルズのアナーキー・ツアーをバーナード、ピーターと共に見ていました。
怒りやすい性格だったようです。
すでに他界しているようです。
よく知りません・・・・・・。