・Movement
彼らの1st。
「New Order」というより、「イアンを失ったJoy Division」といった方がいいようなアルバム。
バーナードやスティーブンは、このアルバムをレコーディングしてから一回も聴いていないそうです。
バーナードの歌詞は明らかにイアンを意識していて、マーティンのプロデュースということもあり
とんでもなく暗いアルバムとなっています。
しかしそこは元Joy Division、ひどい作品にはしていません。
まだテクノロジーをあまり使っていないからか、生楽器中心で、
なんともいえない悲壮感を漂わせる、美しいメロディが特徴です。


・Power,Corruption&Lies(邦題:権力の美学)
大ヒットシングル「Blue Monday」のヒット後に出た、彼らの実質的な1stアルバム。
とんでもなくお金をかけたジャケットがとても美しいアルバムです。
このアルバムから彼らのセルフ・プロデュースになります。
この頃流行っていたエレポップや、テクノとは違い、ロック的なアプローチが強いのが特徴です。
まだイアンの影を引きずっているものの、オリジナルの音楽を作ろうという姿勢が伝わってくるアルバムです。
この頃から電子楽器を大胆に使うようになります。
石野卓球も好きな、裏Blue Mondayとも言えそうな「586」は名曲です。
今聴いても古くなっていない、完成度の高いアルバムです。
個人的にはこのアルバムが一番好きです。
自分に生きる希望を与えてくれたアルバムです。


・Low Life
彼らが化けたアルバム。
世界的に大ヒットし、彼らにJoy Division以上の成功を与えたアルバムです
遂にイアンの幻影から吹っ切れ、やたら明るくなりました。
このアルバムで、バーナードのよれよれな歌&ギターに
ピーターのリード・ベースが絡むというスタイルを確立させます。
また、ジャケットに初めてメンバーの写真が使われました。
(なぜかスティーブンです。格好いいです。)
明るいメロディの中から顔を出す、内省的な歌詞が泣かせるアルバムです。


・Brotherhood
ジャケットが美しいアルバム。
アルバムからのシングル曲など、ダンサンブルな曲もありますが、
多くの曲はバーナードのメランコリックな歌&ギターを中心とした、
Joy Division以来の内省的なロックです。
2本のギターによる不協和音の中を、ピーターのベースがうねりまくります。
歌が中心ですが、90年代の彼らの歌もの路線とは違うものです。
このアルバムで内省的な事をし為か、彼らは次回作「Technique」で
吹っ切れたような享楽的なダンス・ミュージックを作り上げます。


・Technique
多くの人が、彼らの最高傑作に挙げるアルバムです。
「セカンド・サマー・オブ・ラブ」の聖地、スペインのイビザ島で録音されました。
お馬鹿なフロントマン2人がレコーディングをサボって遊んでばかりいたので、
スティーブン&ジリアン夫妻が中心となって作られたアルバムです。(そのためメンバー仲が悪化しました。)
イビザ島で作られただけあって、非常に享楽的な曲が多いです。
しかし、彼らお得意の内省的な曲も多く含まれているのが特徴です。
New Orderの優れたリズム感覚と、メランコリックなメロディが合体した、
まさに彼らの代表作と呼ぶのにふさわしい大傑作です。


・Republic
所属していたレーベル、Factoryの身売りというアクシデントを乗り越えて、
London Recordsから発売となったアルバム。
そんなアクシデントは微塵も感じさせることのないアルバムです。
今までのアルバムより、彼らの持っているメランコリックなメロディを
前面に押し出した作風に仕上がっています。
Joy Divisionやイアン・カーティスの幻影などと言われていた時期からすると、
考えられないような変貌振りです。
先行シングルにもなった「Regret」は、泣ける超名曲です。


・Get Ready
休止期間を経て発売されたアルバム。
その間に彼らは自分たちのソロプロジェクトで活動していました。
しかし休止期間中に、バーナードをはじめスティーブン以外のメンバーが全員太ってしまいました。
先行シングル「Crystal」等に象徴されるように、歌もの路線に走ってしまったので、
往年のファンからは評判の悪いアルバム。
プライマル・スクリームのメンバーなど、ゲストは豪華。
でもねぇ・・・・・・。
とりあえずメンバーのソロプロジェクトのほうがお勧め。


・Substance
1stシングル「Ceremony」からBrotherhood期までのシングルをほとんど網羅したベスト盤。
CD2枚組。1枚目にシングルA面曲、2枚目にB面曲が収められている。
彼らの代表曲「Blue Monday」、アーサー・ベイカーの力を借りて作り上げたダンス・ナンバー「Confusion」、
そして、このアルバムの先行シングルで、現在に至るまで彼らのライブでの定番曲となっている
「True Face」など、名曲がこれでもかと続く1枚目。
そして圧巻は2枚目。A面曲をアレンジした曲が多いのですが、もう踊れる曲が延々と続きます。
New Orderに初めて触れようと思うなら、このアルバムがいいでしょう。
ベスト盤の域を超えた、傑作アルバム。
ちなみにJoy Divisionも同名のベスト盤を出したことを受けて、
電気グルーヴの前身のバンド、人生が「Substance V」を作りました。

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