メンバー
ジョン・ライドン(vo,produce等)
ご存知セックス・ピストルズのシンガー。
セックス・ピストルズ脱退後にPILを結成。
あまりにも有名なので、ここで説明することもないでしょう。
キース・レヴィン(g,key,piano,produce)
ライドンに「この惑星が生んだ最も重要なアーティストのひとりであり、彼の存在は神からの授かりものだった」
と、今でも高い評価と尊敬をされている天才ギタリスト。
ジャー・ウォブル、ライドンと並んで初期PILの中心的人物。
この3人は友達同士でした。
イエスのリチャード・ハウのローディをしていて、実はクラッシュのオリジナル・メンバーでもあります。
1st収録の「What's My Name」には彼も関与しています。
しかしドラッグなどの問題でバンドを脱退し、PILの1st〜3rdまで参加します。
インダストリアル・ミュージックからの影響が強く、ひしゃげたフリーキーなプレイが特徴。
またプロデューサーとしても優秀で、3rd「フラワース・オブ・ロマンス」では
ほとんどギターを弾かず、プロデューサー的な役割を担っています。
このバンドでもドラッグなどが原因で脱退。
現在ではあまり目立った活動を行っていません。
ジャー・ウォーブル(b)
本名ジョン・ウォドル。
UKのダブを語るにあたって、外すことのできない名プレイヤー。
同じUKダブでも、デニス・ボーヴェルやエイドリアン・シャーウッド、マーク・スチュワート等が
ジャマイカ産のレゲエ/ダブの影響が強いのに対し、
彼はそれに加えてカン等のクラウト・ロックからの影響が強いです。
彼のプレイは、ジャマイカなどのダブに見られるような暑苦しさ、粘着質な感じがせず、
中東的なカラーや、音が体内をうねるように響くのが特徴です。
あまり技巧的なプレイヤーではないものの、
それを逆手に取ったかのような、極端に低音を強調した延々と反復する演奏をします。
PILには1st、2ndに参加。
サウンドの要と見られていましたが、自身のソロ作品でPILの音源を勝手に流用したので首になってしまいました。
後任にはレッチリのフリーなどが挙げられましたが、結局このときはベース・レスになります。
その後のウォブルはカンのメンバーらとのコラボレイトから、ワールド・ミュージックへと向かいます。
もちろんUK、USのミュージック・シーンとも積極的に交流し、シネイド・オコーナーやプライマル・スクリーム、
ジ・オーブ等錚々たる面々とプレイします。
お勧めはプライマル・スクリームの傑作3rd「スクリーマデリカ」収録の「ハイヤー・ザン・ザ・サン」の
ダブ・ミックス。(10曲目に収録されています)
これが一番手に入りやすいし、ロックが好きな人ならば1度は聴いた事があると思います。
彼はとにかく多作で、元PILのメンバーでは最も成功したといえるでしょう。
ちなみにかなりの日本通です。
ジム・ウォーカー(dr,)
セッション・ドラマー。
1stと、2ndの一部、ライブ盤「パリ・ライブ」でプレイ。
他の3人に比べると、キャラも演奏も地味。
地味ながらタイトな演奏をします。
リチャード・ドゥダンスキ(dr)
2ndの一部でプレイ。
2nd収録曲では「ソーシャリスト」、「ノー・バーズ」等が彼のドラムで、
「バッド・ベイビー」、「チャント」がウォーカーのドラムだと思われます。
(1stとのドラムの音、特にスネアとシンバルの音の違いから判断しました。)
マーティン・アトキンス(dr,produce)
PIL史上最もいい仕事をしたドラマー。
3rd、4thに参加。
それ以前はABC等に参加していました。
ロックの解体という難事業を成し遂げた3rd「フラワース・オブ・ロマンス」でのプレイが有名です。
このアルバムはベース・レスで、ギターもあまり参加せず参加してももノイズをかましているだけなので、
ライドンのヴォーカルと彼のドラムが音の中心となっています。
ドラムに独特なリバーヴがかけられていて、打撃音のようです。
中近東のようなトライヴァルなエスノ・ビートを叩いています。
キースが抜けた4thではプロデューサーとしても活躍。
94年にキリング・ジョークのアルバムに参加。
ルイス・ベルナルディ(b,g)
あまり有名ではないセッション・プレイヤー。
ライブ盤「ライブ・イン・トーキョー」、4thに参加。
ジャーの代役と思われます。
ビル・ラズウェル(b,produce,programming)
ニューヨーク・アンダーグラウンド界の重鎮。
彼が手がけた曲はグラミー賞にノミネートされたりしています。
ニューヨークでライドンと知り合い、5thに参加。
結構強引に自分の形にミュージシャンを当てはめていくスタイルの人で、
それもあってかライドンと衝突し、あっさり脱退。
ウォブル同様、日本通で知られています。
スティーヴ・ヴァイ(g)、坂本龍一(key)、ジンジャー・ベイカー(dr)、シャンカール(violin)等
5thに参加した錚々たる面々。
各界を代表する人たち。
すげ〜。
これだけの面子が参加したんだからまともなアルバム作れよな、と思うのは僕だけではないでしょう。
ジョン・マクガフ(g)
マガジン、スージー&ザ・バンシーズと渡り歩いた奇才。
ハワード・ディヴォート、スージー・スーら個性的なシンガーと互角のプレイをしました。
独特の空間設計に定評があり、ブルースやジャズといった音楽の影響がまったく感じられない演奏が特徴です。
PILには6〜8thに参加しました。
しかしPILではライドンが段々表現者としての才能を失っていくこともあってか、あまり才能を生かしきれませんでした。
その後は看護士として働く傍ら、映画音楽などに曲を提供していました。
惜しくも2004年3月に急逝。
日本ではマクガフと呼ばれていますが、マッギーと発音するのが正しいようです。
ブルース・スミス(dr,per,programming)
ポップ・グループやリップ・リグ&パニックで活躍したドラマー。
ブリストル出身。
UKニュー・ウェイヴを代表するバンド、ポップ・グループのオリジナル・メンバー。
その後リップ・リグ&パニックを結成しました。
6th,7thに参加。
マクガフ同様、才能を生かしきれず。
この他ライドンのソロ作で、アフリカ・バンバータやモービー、レフトフィールド等が参加しています。
個人的には1st〜3rdの頃が、やはり最高だったのではと思います。
ライドンが表現者として輝いているし、時代をリードしたアルバムを作っているからです。
この3枚はポスト・ロックの傑作で、UKニュー・ウェイヴの方向を決定づけたアルバムです。